昨日、映画を見てから寝ると言いつつ、結局遅くなってしまって。
今日の朝5時から起きて映画を見て、それから仕事に行きました。
映画『大停電の夜に』。
いつものごとく旧作からなので、時差は気にしないでください。
久々にレビュー書きます。
『大停電の夜に』 監督:源孝志 おすすめ度 ★★★★☆
あらすじ クリスマスイヴの夜、東京全域が停電になってしまう。真っ暗な都会で繰り広げられる、一夜の人間ドラマ。12人の無関係のような登場人物らが微妙に交錯しあう。こんな夜だからこそ、強くなる想いがある。話したくなる真実がある。逢いたいと思う人がいる。一夜限りの物語。
評価 ★ひとつ足りないのは、大きな盛り上がりが無い(無いとまでは言わなくても薄い)というのと、ストーリーが微妙に読めてしまうという点が原因。前者については、偶然が重なり合って成るひとつの物語、という映画のコンセプトというか、そういうもののための結果なのだと思います。盛り上がりの部分が薄いのはひとつ致命的かなとも思うけど、映画全体に漂うしっとりとした雰囲気と、全てのストーリーを回収してエンディングを迎える完成度を思えばそれもまた悪くないかと。ストーリーが読めてしまうのはやはり惜しいです。ひとつ真実があって、それをさまざまな角度から切り込みながら映画を展開していくのはよくある手法です。それは、視聴者には適度な感動と満足感を与えられるのに対し、制作側はあらかじめ真実を用意してそれを偶然に見せるため逆から固めていくので、思うより難しく考えずに仕上がるはずです。しかし上手くやらないと絶対に先が見えてしまいます。だって視聴者は『映画は必ず伏線があるものだ』とか『これはキーポイントだな』とか思いながら見るのですから、その点にはかなり敏感であると思います。
この映画は、設定としては上質であるけれど、それ故に展開の可能性がかなり絞られてきて、つながりが予想できてしまうのだと思います。この辺のバランスはすごく難しいんじゃないかなぁ。直せと言われても素人の私には直せません(当たり前
ただ制作者は、その『真相』とかそういうのはオプションで、12人の交錯する気持ちをメインにもってきていると思うので、そんなに追求しなくてもいいと思います。気持ちの面は、上にも書きましたがしっとりとした感じがすごく心地良いです。大停電、真っ暗闇、頼れるのはろうそくの灯りと、見ず知らずの偶然出会った人々。そんな中で素直になっていったり感傷的になっていく気持ちがすっとこちら側に入り込んでくるような、そんな感じ。
そして個人的に、『軍隊が子供たちの夢に真剣に付き合ってるんだよ。素敵じゃない』って台詞が最高に好き。うーん、素敵。共感共感。
その台詞を言う田畑さんが素敵。
興奮も涙も無いけれど、何となくもう一度みたくなるようなしっとり感。
これがすごくいいです。
- 2008/03/16(日) 22:57:48|
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